GUIDE · タイ
【2026年版】ホアヒン・タイ湾側南部観光完全ガイド|サムイ・パンガン・タオ島まで
プーケットやクラビとは反対側、タイ湾に面した南部には、また違う海の旅があります。バンコクから週末で行けるホアヒン、石灰岩の山と洞窟が続くプラチュアップ、タオ島への玄関口チュムポーン、そしてサムイ・パンガン・タオの3島。今回は「タイ湾側」を一つのルートとして、日本からの行き方、泊まる場所、島への移動、季節、モデルプランまで実用的に整理します。
更新日:2026年10月5日

今回は「タイ湾側の南部」を一つの旅として見る
前の記事では、プーケットとクラビを中心にアンダマン海側を紹介しました。
今回は反対側です。
タイ湾に面する、
ホアヒン。
プランブリー。
サムロイヨート。
プラチュアップキリカン。
バンサパン。
チュムポーン。
そして沖に浮かぶ、
サムイ島。
パンガン島。
タオ島。
を一つの旅行ルートとして見ていきます。
行政上の地域区分では、ホアヒンやペッチャブリーを「西部」として扱うこともあります。
一方、タイ気象局ではホアヒンから南側を南部東岸の気象観測エリアとして扱っています。
この記事では厳密な行政区分よりも、「タイ湾側を南へ旅する」という旅行者目線でまとめます。
そして一番重要なのが、プーケット・クラビとの違いです。
タイ湾側は、プーケット・クラビのアンダマン海側とは雨のピークが違うため、「タイ南部は全部同じベストシーズン」と考えない方がいいでしょう。
| エリア | 旅の特徴 | 向いている人 | 滞在目安 |
|---|---|---|---|
| ホアヒン・チャアム | バンコク近郊、ホテル、海、夜市 | 初めて、家族、週末旅行 | 2〜3泊 |
| プランブリー・サムロイヨート | 静かな海、洞窟、山、自然 | カップル、自然好き | 1〜2泊 |
| プラチュアップ・バンサパン | ローカルな海岸、島 | 静かなタイを見たい | 1〜2泊 |
| チュムポーン | 海、国立公園、タオ島への玄関口 | ダイビング、周遊 | 1〜2泊 |
| サムイ島 | 大型リゾート、ビーチ、空港 | 初めての離島、家族 | 3〜5泊 |
| パンガン島 | 静かなビーチ+Full Moon Party | カップル、長めの滞在 | 2〜4泊 |
| タオ島 | ダイビング、シュノーケル | 海を主目的にする人 | 3〜5泊 |
日本からホアヒンへ。まずバンコクまで飛ぶ
日本からホアヒンへ向かう場合、2026年現在はバンコク経由が基本です。
東京、大阪、名古屋、福岡、札幌、沖縄などからバンコクへ入り、そこから陸路で南下します。
ホアヒンはバンコクから約200km強。
車なら道路状況によっておおむね3時間前後。
鉄道でも行くことができます。
ホアヒンは、飛行機をもう1本乗り継がなくてもバンコクから直接行ける、本格的な海辺リゾートというのが大きな魅力です。
列車なら旅そのものを楽しめる
2026年の時刻表では、クルンテープ・アピワット中央駅からSpecial Express 43が朝7時30分に出発し、ホアヒンへ10時31分ごろ到着する運行例があります。
朝7時30分にバンコクを出る列車なら、約3時間でホアヒンへ着き、昼から海辺で過ごせるという距離感です。
列車によって発着駅や所要時間が異なります。
ホアランポーン、トンブリー、クルンテープ・アピワットなど、バンコク側の駅が同じではないため、予約時は出発駅まで確認してください。
車なら途中で寄り道できる
家族やグループなら、バンコクから車で向かうのも使いやすい方法です。
チャアム。
マルカッタイヤワン宮殿。
海辺のレストラン。
などへ寄りながらホアヒンへ向かえます。
さらに南のプランブリーやサムロイヨートまで旅行するなら、現地で車があると自由度が大きく上がります。
| 目的地 | バンコクからの主な移動 | 所要時間の目安 | ポイント |
|---|---|---|---|
| ホアヒン | 車 | 約3時間前後 | 家族・複数人に便利 |
| ホアヒン | 列車 | 約3〜4.5時間 | 市中心部へ到着 |
| サムロイヨート | 車 | ホアヒンから約1時間前後 | 車移動が実用的 |
| プラチュアップ | 車・列車 | ホアヒンからさらに南 | 静かな町 |
| チュムポーン | 車・列車・飛行機 | 旅程による | タオ島への入口 |
| サムイ島 | BKKから飛行機 | 約1時間5分 | 最速・最も便利 |
| タオ島 | チュムポーン+船 | 船の時刻による | 地理的に近い |
| パンガン島 | サムイまたはドンサック+船 | 航路による | 船移動必須 |
ホアヒンはどこに泊まる?
ホアヒンは南北に長い街です。
「ホアヒンのホテル」だけで決めるより、旅行の目的で場所を選んだ方がいいでしょう。
ホアヒン中心部|初めてなら便利
駅。
ビーチ。
Hua Hin Night Market。
飲食店。
ショッピングモール。
などへアクセスしやすく、車がなくても比較的動きやすいエリアです。
初めてなら最も分かりやすいでしょう。
カオタキアップ|海を中心に静かに過ごす
中心部から南へ行くとカオタキアップがあります。
ビーチ沿いのホテルが多く、中心部より落ち着いた滞在ができます。
Cicada MarketやTamarind Market方面へも行きやすく、家族旅行やカップルにも向いています。
チャアム|さらにのんびり
ホアヒンより北側。
地元タイ人の週末旅行先としても長く知られるビーチリゾートです。
ホアヒン中心部ほど店は密集していませんが、海辺でゆっくりしたい人には合います。
プランブリー・パクナムプラン|ホテルそのものを楽しむ
ホアヒンからさらに南。
高層ホテルや繁華街ではなく、海沿いの小規模リゾートやヴィラで過ごしたい人に向きます。
バンコクから来たタイ人が、ホアヒンを通り越してこちらへ泊まることもあります。
| エリア | 向いている人 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ホアヒン中心部 | 初めて、車なし | 駅・夜市・ビーチが近い | 週末は混雑 |
| カオタキアップ | 家族、カップル | 静かな海+市場 | 中心部へ少し距離 |
| チャアム | のんびり、家族 | 広いビーチ | ホアヒン観光には移動 |
| プランブリー | カップル、リゾート滞在 | 静か、ブティック宿 | 車があると便利 |
2026年の宿泊予約サイトの価格トレンドでは、ホアヒンのよく閲覧されるホテルのベース料金平均は、10月で1泊約43米ドル、12月で約54米ドルという例があります。
もちろん実際には1,000バーツ台のホテルから高級ビーチリゾートまで大きな幅があります。
週末や年末年始は上がりやすいため、バンコクの連休と重なる日は早めに予約した方が安心です。
ホアヒンは海だけではない
ホアヒンビーチ
街の名前そのものを代表する長いビーチです。
リゾートホテルの前だけでなく、一般の旅行者も歩ける海岸が続きます。
ホアヒンらしい光景の一つが乗馬です。
ただし利用する場合は、料金や時間を乗る前に確認してください。
Hua Hin Night Market
夜になると中心部に屋台や店が並びます。
シーフード。
軽食。
果物。
土産物。
を一度に見られるため、初めてなら歩きやすい市場です。
Cicada Market
週末に人気のマーケットです。
単なる食べ物中心の夜市ではなく、アート、手作り商品、デザイン雑貨、ライブパフォーマンスなどが多く、ホアヒンの少し違う夜を楽しめます。
Hua Hin Railway Station
ホアヒンは鉄道と関係の深い町です。
歴史ある駅舎で知られ、現在は新駅舎・高架化を含め鉄道環境も変わっています。
列車で到着すれば、移動そのものが観光の一部になります。
ホアヒンから南へ行くと、旅は一気に自然中心になる
ホアヒンだけで帰るのも一つの旅行です。
でも車があるなら、そのまま南へ進むと全く違う風景になります。
プランブリー。
サムロイヨート。
クイブリー。
プラチュアップ。
バンサパン。
都会的なリゾートから、山、湿地、漁村、静かな海岸へ少しずつ変わっていきます。
ホアヒンから南へ1〜2時間進むだけで、「大型リゾートの海」から「山と漁村のタイ湾」へ景色が変わるのがこのルートの面白さです。
カオ・サムロイヨート国立公園|海のすぐ後ろに石灰岩の山
Prachuap Khiri Khanを代表する自然の一つがKhao Sam Roi Yot National Parkです。
タイ語の名前は「300の峰」を意味します。
実際には数を数える観光地ではなく、海岸線のすぐ後ろに石灰岩の峰々が連続する独特の地形を指しています。
プラヤーナコーン洞窟
最も有名なのがPhraya Nakhon Caveです。
巨大な洞窟内部に、小さな王室関連のパビリオンがあります。
洞窟天井の開口部から光が差し込み、条件が合えば建物だけが光に照らされるような景色になります。
ただし、車を降りてすぐ見られる場所ではありません。
ビーチ側から歩き、さらに山道を上ります。
気温が上がる前の朝に行く方が歩きやすく、歩きやすい靴と水を用意してください。

クイブリーでは「野生のゾウを見る」ことが旅になる
ホアヒン周辺から内陸へ向かうなら、Kui Buri National Parkも非常に面白い場所です。
この公園は野生のゾウやガウルを見る場所として知られています。
TATは、指定されたエリアへ地域のエコツーリズム車両で入り、野生動物を観察する方法を紹介しています。
野生動物が活発になりやすい14時〜17時ごろが観察時間として案内されています。
ただし動物園ではありません。
行けば必ずゾウが待っているわけではありません。
見る場合も、
距離を保つ。
フラッシュを使わない。
餌を与えない。
動物へ近づかない。
というルールが基本です。
「ゾウに触る体験」とは正反対の観光です。
自然の中にいる野生動物を、人間側が距離を取って見る。
その考え方そのものが体験になります。
プラチュアップの町は、ホアヒンよりずっと小さい
Prachuap Khiri Khan県の県庁所在地は、ホアヒンではなくプラチュアップの町です。
ホアヒンから約100kmほど南。
海と山の距離が非常に近く、街のすぐ後ろに石灰岩の山があります。
アオ・マナオ
町から約5km南にある湾です。
現在はタイ空軍の管理区域内にあります。
一部には店がありますが、海岸の多くはホアヒンより商業化が少なく、落ち着いた雰囲気です。
カオ・チョン・クラチョック
市街のすぐ横にある山です。
上まで登るとプラチュアップ湾を見渡せます。
ただしサルが多い場所でもあります。
食べ物や袋を見せない。
スマートフォンをサルの目の前へ突き出さない。
荷物を不用意に置かない。
といった注意が必要です。
バンサパンまで下ると、小さな島が目的地になる
Prachuap県南部のBang Saphan Noi周辺には、Ko Thalu、Ko Sang、Ko Singがあります。
TATによると、島まではBan Pak Khlongから船で約20分。
浅瀬のシュノーケリングや釣りができる場所として紹介されています。
プーケットやサムイのような巨大観光島ではありません。
バンコクから車で海岸を南下し、海辺で一泊して小さな島へ出る。
そういう旅行に向いています。
「有名な島へ飛行機で行く南部」とは違う楽しみ方です。
チュムポーン|多くの人が通過するけれど、本当は泊まれる町
さらに南へ行くとChumphon。
ここは鉄道・道路で南タイを旅するときの重要な通過地点です。
そしてタオ島への玄関口でもあります。
でも、島へ向かうためだけの場所にするのは少しもったいありません。
TATによると、チュムポーン県には200kmを超える海岸線があります。
Hat Thung Wua Laen。
Sai Ree Beach。
Mu Ko Chumphon National Park。
漁村。
ダイビングポイント。
などがあり、観光客の密度は有名リゾートより低めです。
9〜10月には渡り鳥の猛禽類が多数通過する地域としても知られています。
タオ島へ行くなら、チュムポーンが重要
タオ島は行政上はSurat Thani県です。
ただし地理的にはパンガンやサムイよりチュムポーン側に近い島です。
TATも、タオ島へ向かう場合にはチュムポーンから船で入るルートを便利な選択肢として紹介しています。
タオ島だけが目的なら、サムイを経由するよりチュムポーンから船で入る方が自然なルートになる場合があります。
Lomprayahは2026年もチュムポーン、タオ島、パンガン島、サムイ島を結ぶ高速船を運航しています。
船の時間は季節やダイヤ改正で変わるため、航空券や列車を取る前に、その日の接続便まで確認してください。
サムイ・パンガン・タオ。3島は何が違う?
この3島は近い場所にあります。
でも旅行の性格はかなり違います。
サムイ島|最も便利で完成されたリゾート島
サムイは3島の中で最も交通とホテルが充実しています。
国際空港があり、5つ星リゾートから小規模ホテルまで選択肢が多い。
ショッピング。
レストラン。
ゴルフ。
スパ。
ビーチ。
島内観光。
まで揃っています。
「初めてタイの離島へ行く」という人には使いやすい島です。
パンガン島|Full Moon Partyだけではない
世界的に有名なのはHaad RinのFull Moon Partyです。
でも島全体が毎日パーティーをしているわけではありません。
Thong Nai Pan Noi。
Thong Nai Pan Yai。
北部や東部の小さな湾。
など、静かなビーチリゾートもあります。
Full Moon Partyを目的にする人と、静かなパンガン島を目的にする人では泊まるエリアがまったく違います。
タオ島|海の中が主役
タオ島の最大の特徴はダイビングです。
世界的にもダイビングを学ぶ旅行者が多い場所の一つです。
TATも、サンゴ礁保全やウミガメ保護を含む環境配慮型ダイビングの拠点として紹介しています。
もちろんダイビングをしない人でも、
シュノーケリング。
湾巡り。
ハイキング。
Ko Nang Yuan。
などを楽しめます。
| 島 | 一番の特徴 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| Samui | 大型リゾート+空港 | 初めて、家族、高級ホテル | 島内交通費を確認 |
| Phangan | 静かな湾+Full Moon Party | カップル、長期、パーティー | 開催日前後は混雑 |
| Tao | ダイビング・シュノーケル | 海が主目的 | バイク運転に注意 |
| Nang Yuan | 砂州と展望景観 | タオ島から日帰り | 混雑時間を避けたい |
| Ang Thong | 多島海・カヤック | サムイから日帰り | 毎年11月閉鎖 |

サムイ島への行き方は「飛行機」か「本土+フェリー」
サムイ島には空港があります。
これがプーケット以外のタイの島と比べても大きな強みです。
最速はバンコクからサムイへ直接飛ぶ
東京からサムイへの定期直行便はありません。
2026年10月時点では、成田からバンコク経由なら最短クラスで総所要約7時間55分という経路があります。
バンコクからサムイまでは約1時間5分。
2026年10月にはスワンナプーム―サムイ間が週140便、平均1日20便運航されています。
バンコクからサムイは約1時間5分、2026年10月時点で平均1日20便という非常に高頻度の路線です。
その分、他のタイ国内線より航空券が高くなることがあります。
2026年秋のBangkok Airwaysプロモーション例では、バンコク―サムイ片道総額2,430〜2,730バーツ程度の設定もありました。
通常料金は日程によってこれより高くなります。
安く行くならSurat Thani空港+船
もう一つの方法は、本土のSurat Thani空港へLCCなどで入り、
空港バス。
Donsak港。
フェリー。
を組み合わせる方法です。
Raja Ferryの2026年掲載例では、
Surat Thani Airport 9時発。
Samui Lipa Noi 12時30分着。
バス+フェリーで540バーツ。
という商品があります。
飛行機より時間はかかりますが、旅行費を抑えられる可能性があります。
ドンサックからサムイは車ごとフェリーに乗れる
車でタイ南部を旅行する人に便利なのがDonsakです。
Raja FerryやSeatran Ferryが本土とサムイを結んでいます。
Raja Ferryの通常ダイヤでは、DonsakからSamuiまで約1時間30分。
2026年の公式運賃案内では大人1人200バーツ。
Seatranの2026年予約画面でも約1時間30分、200〜210バーツ前後の例が確認できます。
ドンサックからサムイまでは、フェリーで約1時間30分、旅客運賃は約200バーツ前後です。
車やバイクも載せられるため、本土からロードトリップを続けることもできます。
| 行き方 | 所要時間の目安 | 料金の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| BKK → Samui 飛行機 | 約1時間5分 | 日程により大きく変動 | 最速 |
| Surat Thani Airport → Samui | 約3.5〜5時間 | バス+船の例540B | 費用重視 |
| Donsak → Samui Ferry | 約1時間30分 | 約200〜210B | 車・本土周遊 |
| Donsak → Phangan Ferry | 約2時間30分 | 約270B前後 | 本土から直接 |
| Samui → Phangan | 航路による | Raja例170B | 2島周遊 |
| Chumphon → Tao | 高速船 | 運航日・便による | タオ島目的 |
サムイ島はどこに泊まる?
Chaweng|便利さ重視
サムイで最も賑やかなエリアの一つです。
ビーチ。
レストラン。
バー。
店。
が多く、初めてなら便利です。
静かなリゾートだけを求める人には騒がしく感じる場合があります。
Lamai|便利さと落ち着きの中間
Chawengほど大規模ではなく、それでも店が十分あります。
初めてでも使いやすいエリアです。
Bo Phut|Fisherman's Villageを楽しむ
古い中国系ショップハウスが残り、現在はレストランや店が並ぶエリアです。
夜の街歩きとリゾート滞在を両立しやすい場所です。
Taling Ngam|ホテルで過ごす
島の西側。
大型の街遊びより、ホテル、海、夕日を重視する人向けです。
パンガン島は「Full Moon Partyの島」だけではない
パンガン島と聞くとHaad RinのFull Moon Partyを思い浮かべる人が多いでしょう。
確かに世界的なイベントです。
ただし、祭りの日以外まで島全体が同じ雰囲気ではありません。
北部や東部には、比較的静かなビーチがあります。
旅行前には、
パーティーを目的にするのか。
静かなビーチを目的にするのか。
を決めてからホテルを選んでください。
Full Moon Party開催日前後は宿泊料金や交通も変わりやすくなります。
また、夜間のバイク運転や飲酒後の運転は避けてください。
タオ島ではバイクに特に注意
タオ島は小さく、バイクを借りる旅行者が多い場所です。
しかしTATも、島内のバイク運転について特に注意を促しています。
アップダウン。
急な道路。
路面状態。
夜間。
が重なる場所があります。
ヘルメットを着用し、飲酒運転をしない。
運転経験がない人が「島だから簡単」と考えて初めて乗るのはおすすめできません。
ダイビングでも同じです。
安さだけではなく、インストラクターや事業者の認証・安全体制を確認してください。
アーントーン海洋国立公園は11月に閉まる
サムイからの日帰り旅行として人気なのがMu Ko Ang Thong National Parkです。
約40以上の島々が集まる海洋国立公園で、
カヤック。
展望台。
海。
石灰岩の島々。
を楽しめます。
ただし一年中同じように行けるわけではありません。
国立公園局の公式情報では、毎年11月1日〜30日をモンスーン期のため観光閉鎖期間としています。
アーントーン海洋国立公園は毎年11月1日〜30日が定期閉鎖期間なので、11月のサムイ旅行では最初から旅程に入れない方が安全です。
タイ湾側のベストシーズン。プーケットと同じではない
ここが非常に重要です。
タイ気象局によると、南部西岸は南西モンスーンの影響を強く受け、雨は9月ごろ多くなります。
一方、南部東岸は北東モンスーンの影響を受け、雨のピークがより遅くなります。
特に11月は東岸の雨が多い時期です。
「8月だから南部は全部雨季」
「12月だから南部は全部ベストシーズン」
という考え方では正確ではありません。
例えばチュムポーンの平年降水量では、
2月 44.6mm。
9月 171.5mm。
10月 245.0mm。
11月 258.4mm。
と、秋から初冬に雨量が増えます。
一方、プーケット空港では9月が393.9mmと非常に多くなります。
サムイ・パンガン・タオは「同じタイ湾」でも少しずつ違う
島の天気は、本土のチュムポーンと完全に同じではありません。
サムイにはサムイの気候。
タオ島にはタオ島の海況があります。
ただ、アンダマン側との大きな違いとして、
春から夏に旅行しやすい日も多い。
秋から11月ごろに雨や荒天が増える。
というタイ湾側の特徴を知っておくと旅程が組みやすくなります。
タオ島についてTATは、2〜4月をおすすめ時期として紹介しています。
「プーケットが雨季だから島旅行は全部だめ」というわけではありません。
逆にプーケットが乾季でも、タイ湾側では天候が崩れることがあります。
船の旅は最終日に詰め込まない
タイ湾側の島巡りでは、船が重要です。
そして船は天候の影響を受けます。
サムイ。
パンガン。
タオ。
アーントーン。
どこへ行く場合も、海況によってダイヤ変更や欠航が起こる可能性があります。
国際線に乗る当日の朝にタオ島から船で本土へ戻る。
その日の午後にバンコクから日本へ飛ぶ。
というようなギリギリの計画は避けた方が安心です。
特にモンスーン期は、一日前に本土または空港のあるサムイへ戻る余裕を作ると安全です。
旅行日程別モデルプラン
タイ湾側は広いため、一度に全部回る必要はありません。
「バンコク近郊の海」
「本土を南下する旅」
「島旅行」
で分けると分かりやすくなります。
| 日程 | おすすめ構成 | 旅の特徴 |
|---|---|---|
| 2泊3日 | Hua Hin | バンコクから週末 |
| 3泊4日 | Hua Hin+Sam Roi Yot | 海+自然 |
| 4泊5日 | Hua Hin+Prachuap | 静かな本土の海 |
| 4泊5日 | Samuiだけ | 初めてのタイ湾離島 |
| 5泊6日 | Samui+Phangan | リゾート+島 |
| 5泊6日 | Chumphon+Tao | ダイビング重視 |
| 7泊8日 | Samui+Phangan+Tao | 3島周遊 |
2泊3日|ホアヒンだけ
1日目。
バンコクから午前中に移動。
ホテルへチェックインし、夕方はホアヒンビーチ。
夜はHua Hin Night Market。
2日目。
朝は海。
昼以降はカオタキアップ方面。
週末なら夕方にCicada Market。
3日目。
ホテルで朝を過ごし、午後にバンコクへ戻ります。
短い日程で海へ行きたい人には非常に組みやすい旅行です。
3泊4日|ホアヒン+サムロイヨート
1〜2日目はホアヒン。
3日目の朝にサムロイヨートへ。
Phraya Nakhon Caveを見て、プランブリーやサムロイヨート周辺へ一泊。
4日目にバンコクへ戻ります。
車がある人に特に向いています。
4泊5日|サムイ島だけ
1日目。
バンコクからサムイへ飛行機。
ホテルへ。
2日目。
ビーチと島内観光。
3日目。
Ang Thong Marine Parkまたは海のツアー。
ただし11月は閉鎖期間に注意。
4日目。
ホテルやBo Phutなどでゆっくり。
5日目。
飛行機でバンコク、日本へ。
初めてのタイ離島なら、移動を増やしすぎないこの形が楽です。
5泊6日|チュムポーン+タオ島
1日目。
バンコクからチュムポーンへ。
2日目。
高速船でタオ島へ。
3〜4日目。
ダイビング、シュノーケリング、島巡り。
5日目。
チュムポーンへ戻る。
6日目。
バンコクへ。
海の中を最優先にする人向けです。
7泊8日|サムイ+パンガン+タオ
1〜3日目。
サムイ。
4〜5日目。
パンガン。
6〜7日目。
タオ。
8日目に本土またはサムイへ戻る。
ただし移動日を「観光日」と考えず、船の時間に余裕を持つことが大切です。
タイ湾側は「バンコクからそのまま南へ続いている」ことが面白い
プーケットへ行くときは、飛行機で一気に南のリゾートへ入る人が多いでしょう。
タイ湾側は少し違います。
バンコクから車や列車で南へ走れば、
チャアム。
ホアヒン。
プランブリー。
サムロイヨート。
プラチュアップ。
バンサパン。
チュムポーン。
と、海辺の町が連続しています。
そして、その海の向こうにタオ島。
さらに南へサムイ島とパンガン島。
地図を見ると、それぞれが別々の観光地ではなく、一つの海岸線と海でつながっていることが分かります。
豪華なサムイのホテルもある。
静かなプラチュアップの湾もある。
ダイバーが集まるタオ島もある。
バンコクから2泊で行けるホアヒンもある。
同じタイ湾でも、旅の内容はまったく違います。
だから、
「南部ならどの島?」
だけで決めなくてもいい。
「今回は車でホアヒンから南下する」
「今回はタオ島で海に潜る」
「今回はサムイでホテルから出ない」
そんな選び方ができます。
そして現地の人へ聞けば、さらに違う答えが返ってくるでしょう。
「ホアヒンより静かな海ならどこ?」
「サムイのどのビーチが家族向け?」
「パンガンはFull Moon Party以外ならどこ?」
「タオ島へ行くならチュムポーン経由とサムイ経由どっち?」
そうした会話から次の旅を決めるのも、タイ湾側を知る面白さです。
よくある質問
ホアヒンはタイ南部ですか?
地域区分によって扱いが異なります。ホアヒンはプラチュアップキリカン県にあり、観光上はタイ西部として扱われることもあります。一方、タイ気象局ではホアヒンを含む地域を南部東岸の気象区分に含めています。本記事では、バンコクからタイ湾沿岸を南下する旅行ルートとしてまとめています。
バンコクからホアヒンまで何時間かかりますか?
車なら交通状況によりおおむね3時間前後、鉄道では列車によって約3〜4時間半程度が目安です。2026年のSpecial Express 43では、クルンテープ・アピワット中央駅を7時30分に出発し、10時31分ごろホアヒンに到着する運行例があります。
日本からサムイ島へ直行便はありますか?
2026年10月時点では東京からサムイへの定期直行便はありません。バンコク、香港、シンガポールなどで乗り継ぎます。バンコク・スワンナプームからサムイまでは直行便で約1時間5分です。
サムイ島とパンガン島とタオ島はどこがおすすめですか?
初めてでホテルや交通の便利さを重視するならサムイ島、静かなビーチとFull Moon Partyの両方を楽しみたいならパンガン島、ダイビングやシュノーケリングを主目的にするならタオ島が分かりやすいでしょう。
タイ湾側とプーケットではベストシーズンが違いますか?
違います。アンダマン海側のプーケットは南西モンスーンの影響で5〜10月に雨が増え、特に9月ごろ雨量が多くなります。タイ湾側の東岸は雨のピークがより遅く、10〜11月ごろ雨が多くなる地域があります。島ごとにも差があるため旅行先ごとの天気を確認してください。
タオ島へはサムイ島経由とチュムポーン経由のどちらが便利ですか?
日本からサムイへ飛行機で入る旅程ならサムイ経由が便利です。一方、タオ島だけを目的にする場合は、地理的に近いチュムポーンから高速船で入る方法が使いやすい場合があります。航空・列車の到着時間と当日の船便をセットで確認して決めるのがおすすめです。
出典・参考資料
- Tourism Authority of Thailand — Hua Hin
- Tourism Authority of Thailand — Prachuap Khiri Khan
- Tourism Authority of Thailand — Cha-Am / Hua Hin 2 Days
- State Railway of Thailand — D-Ticket
- Rail Thailand — Bangkok to Hua Hin Train Schedule 2026
- Tourism Authority of Thailand — Ao Manao
- Tourism Authority of Thailand — Ko Thalu, Ko Sang, Ko Sing
- Tourism Authority of Thailand — Prachuap Khiri Khan & Chumphon Family Route
- Department of National Parks — Kui Buri National Park
- Tourism Authority of Thailand — Chumphon
- Tourism Authority of Thailand — Koh Samui
- Tourism Authority of Thailand — Koh Phangan
- Tourism Authority of Thailand — Koh Tao
- Bangkok Airways — Bangkok to Samui
- Bangkok Airways — 2026 Samui Promotion
- FlightConnections — Bangkok Suvarnabhumi to Koh Samui
- FlightConnections — Tokyo to Koh Samui
- Lomprayah — 2026 Gulf of Thailand Ferry Timetable
- Raja Ferry — Donsak to Koh Samui Timetable
- Raja Ferry — Donsak to Koh Samui Fare
- Raja Ferry — Donsak to Koh Phangan Fare
- Seatran Ferry — Donsak / Koh Samui Booking and Timetable
- Department of National Parks — Mu Ko Ang Thong National Park
- Japan Meteorological Agency ClimatView — Chumphon Monthly Normals
- Japan Meteorological Agency ClimatView — Phuket Airport Monthly Normals
- Thailand Meteorological Department — Rainfall of Thailand
- Thailand Meteorological Department — Monthly Climate Data
- Expedia — Hua Hin 2026 Hotel Price Trends
