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【2026年版】タイの若者は今何にハマってる?TikTok・カフェ・T-Pop・K-Pop・BL/GL・推し活を解説
TikTokを見て、気になった商品をレビューで調べ、そのまま購入。好きなアーティストを追い、ファン同士でイベントを企画し、休日はカフェへ。2026年のタイの若者文化は、SNS・リアルな居場所・ファンダム・消費が密接につながっています。日本から見ると似ている部分もありますが、タイならではのスピード感と熱量もあります。この記事では、2026年の最新データをもとに「今のタイの若者」を読み解きます。
更新日:2026年10月9日

タイに旅行したり、タイ人の友人と話したりしていると、「日本と似ているようで、若者文化はかなり違う」と感じることがあります。
TikTok、Instagram、LINEは日常生活の一部。T-PopやK-Pop、BL・GLシリーズのファンダムは、単なる娯楽の枠を越えて、コンサート、旅行、広告、グッズ、ショッピングまで動かしています。
2026年のタイで重要なのは、個々の流行を別々に見るのではなく、そのつながりを見ることです。
2026年のタイ若者トレンドを理解するキーワードは、「発見」「コミュニティ」「ファンダム」の3つです。
まず3分でわかる、2026年タイ若者トレンド
2026年のタイの若者文化を大きく整理すると、次のようになります。
| トレンド | 2026年の特徴 | 若者にとっての役割 |
|---|---|---|
| TikTok | 動画を見るだけでなく検索・レビュー・買い物へ | 発見する場所 |
| 写真・Reels・アーティスト情報・自己表現 | 見せる場所 | |
| LINE | 家族、友人、仕事、店舗との連絡 | 生活インフラ |
| カフェ | 写真映えだけでなく体験・コミュニティ重視 | 集まる場所 |
| T-Pop | 国内市場から海外展開へ | 自国発カルチャー |
| K-Pop | コンサート・旅行・美容・ファッションまで影響 | アジア型ファンダムの基盤 |
| BL・GL | ニッチ作品から巨大なコンテンツ産業へ | タイ発ソフトパワー |
| 推し活・ファンダム | グッズ、広告、イベント、旅行まで拡大 | 参加する文化 |
| ライブコマース | エンタメと買い物が同じ画面で完結 | 発見から購入までの導線 |
一見すると別々のトレンドですが、実際にはTikTokで曲や俳優を知り、Instagramで追い、LINEやファンコミュニティでつながり、イベントへ行き、グッズを買うという一連の行動になっています。
【TikTok】「暇つぶし」から検索・レビュー・買い物の入口へ
2026年のタイを語るうえで、TikTokの存在は外せません。
DataReportalのDigital 2026 Thailandによると、2025年末時点でTikTokの広告ツールが示すタイ国内18歳以上の到達可能ユーザー数は約5,660万人でした。これは月間アクティブユーザー数と同じ指標ではありませんが、タイでTikTokが非常に大きな接点になっていることが分かります。
しかし、さらに重要なのは人数ではなく「使い方」です。
2026年に発表されたタイのGen Z調査では、購入前にTikTokなどのSNSで動画レビューを見る人が66.9%。Google検索を使う人の21.9%を大きく上回りました。ニュースやコンテンツの主な取得経路でも、73.9%がSNSフィードを挙げています。
タイのGen Zでは、商品を買う前に動画レビューを見る人が66.9%なのに対し、Google検索は21.9%。若者の「検索」は検索窓だけで完結しなくなっています。
検索する前に「見つかってしまう」
従来のインターネットでは、
・欲しいものがある
・検索する
・比較する
・購入する
という順番が一般的でした。
現在のTikTokでは、
・フィードを眺める
・知らなかった商品や店を発見する
・レビューを見る
・コメントを見る
・ライブを見る
・そのまま買う
という「Discovery Commerce」に近い流れが強くなっています。
特にコスメ、ファッション、飲食店、カフェ、旅行先、音楽、エンタメとの相性がよく、「何を買うか」だけでなく「何が流行っているのか」を知る場所として機能しています。
【Instagram】自分を見せる場所、推しを追う場所
TikTokが「発見」に強い一方、Instagramはタイの若者にとって自己表現や人間関係、アーティストやブランドを継続的に追う場所として重要です。
DataReportalによると、2025年末時点のInstagramのタイ国内広告到達可能ユーザーは約2,060万人でした。
TikTokで短い動画が急速に拡散する一方、Instagramではプロフィール、写真、Stories、Reelsを通じて「自分がどんな人なのか」「何が好きなのか」を見せやすいという違いがあります。
カフェ、ファッション、旅行、コスメ、推し活との相性が特に強く、アーティストや俳優の投稿を追う文化とも密接につながっています。
【LINE】若者向けアプリというより、タイの生活インフラ
日本でもLINEは広く使われていますが、タイでもLINEの存在感は非常に大きいです。
DataReportalによれば、2025年末時点でタイのLINE月間アクティブユーザーは約5,600万人。タイのインターネット利用者の82.6%に相当します。
友人や家族との連絡だけでなく、
・学校や仕事のグループ
・店舗への問い合わせ
・予約
・ブランドの公式アカウント
・プロモーション通知
・顧客対応
などにも使われます。
TikTokやInstagramが「外の世界を発見するSNS」だとすれば、LINEは発見した相手と実際につながり続けるためのインフラに近い存在です。
TikTok・Instagram・LINEは競合ではなく役割が違う
| プラットフォーム | 2026年の主な役割 | 公表されているタイ国内規模 |
|---|---|---|
| TikTok | 発見・動画レビュー・検索・買い物 | 18歳以上の広告到達可能ユーザー約5,660万人 |
| LINE | メッセージ・仕事・店舗との連絡 | 月間アクティブユーザー約5,600万人 |
| YouTube | 音楽・長尺動画・番組・MV | 広告到達可能ユーザー約4,720万人 |
| 自己表現・Reels・推し・ブランド | 広告到達可能ユーザー約2,060万人 | |
| X | リアルタイム情報・ファンダム・議論 | 広告到達可能ユーザー約1,330万人 |
各プラットフォームは集計方法が異なるため、単純な利用者ランキングとして比較する数字ではありません。ただし、「どのサービスが生活のどの場面に入り込んでいるか」を理解する目安にはなります。
【カフェ】写真映えから「自分の居場所」へ
タイ、特にバンコクではカフェ文化が非常に発達しています。
以前は「Instagramに載せられる内装」や「写真映えするドリンク」がカフェ人気の象徴として語られることが多くありました。
もちろん現在もビジュアルは重要ですが、2026年はそれだけではありません。
ランニング、デザイン、アート、抹茶、ベーカリー、音楽、ペットなど特定の趣味やライフスタイルを軸に、人がつながる場所としてのカフェが増えています。
Time Out Bangkokも2026年のバンコクのカフェトレンドについて、単にコーヒーの技術を競う場所から、特定のコミュニティやライフスタイルをつなぐ空間へ変化していると紹介しています。
Gen Zはなぜカフェホッピングをするのか
2026年に発表されたタイのGen Z 400人を対象とする研究では、カフェ利用の満足度に最も強く影響した要素は「新しいものを体験したい」というNovelty Seekingでした。
その次に、
・人とつながりたいという社会的動機
・FOMO、つまり流行から取り残されたくない心理
・自分のイメージと店の雰囲気が合っていること
が続いています。
2026年のタイのカフェは「コーヒーを飲む店」だけではなく、自分の趣味や価値観に合うコミュニティを選ぶ場所になっています。
バンコク中心部から北側に位置するアーリーのような住宅・カフェエリア、チャオプラヤー川沿いの旧市街に近いチャルンクルンやタラートノーイのようなクリエイティブエリアでは、その傾向を感じやすいでしょう。
【T-Pop】「タイ国内の流行」からアジアへ
K-Popが長年タイの若者文化に大きな影響を与えてきた一方で、2020年代に入って存在感を急速に高めているのがT-Popです。
T-Popは単に「タイ語で歌うポップミュージック」というだけではありません。
現在は、
・アイドルグループ
・ソロアーティスト
・ダンス
・ファッション
・MV
・SNSコンテンツ
・ブランドとのコラボ
・ファンイベント
まで含んだ総合的なエンターテインメントになっています。
SCB EICは2026年、4EVE、PROXIE、BUSなどのアイドルグループや、Bowkylion、NONT TANONTなどを例に挙げながら、T-Popが国内外で成長していると分析しています。
T-Pop市場は2026年に約110億バーツ
SCB EICによると、T-Popレーベルの合計売上は2026年に約110億バーツ、2029年には約130億バーツまで成長する見通しです。
T-Popは若者の小さなサブカルチャーではなく、2026年にはレーベル売上約110億バーツ規模が見込まれる産業になっています。
成長を支えているのはストリーミングだけではありません。
特に重要なのが「Superfan」です。
熱量の高いファンは、
・コンサートへ行く
・グッズを買う
・アーティストが広告する商品を買う
・ファンミーティングへ行く
・遠征する
・SNSでコンテンツを拡散する
といった形で、音楽以外の市場にも大きな経済効果を生み出します。
【K-Pop】人気が落ちたのではなく、タイ文化の中に定着した
T-Popの成長を「K-PopからT-Popへの置き換わり」と考えるのは正確ではありません。
K-Popは現在もタイで非常に強い影響力を持っています。
音楽だけでなく、
・ダンス
・メイク
・ファッション
・コンサート
・ファンミーティング
・応援広告
・グッズ
・韓国旅行
まで含めて一つの文化圏を形成しています。
タイのSafe and Creative Media Development Fundは、タイを国際アーティスト、とりわけK-Popアーティストの重要なコンサート市場として紹介しており、ファンによる広告やサポート企画など独自の「Fan Project」文化にも注目しています。
「推しを見るために旅行する」が普通になる
Airbnbが2026年6月に公表したデータでは、同年12月に予定されているBTSのバンコク公演期間に合わせた宿泊検索が、前年同期間との比較で約590%増加しました。
さらに、調査対象となったタイ人旅行者の31%が「K-Popによって韓国旅行に興味を持った」と回答し、Gen Zでは43%が今後5年間に韓国へ行く動機としてK-Popのコンサート、イベント、ファンミーティングを挙げています。
タイでは「推しを見るために移動する」ことが旅行需要そのものを動かす規模になっています。
【BL・GL】タイを代表するソフトパワーへ
現在のタイ若者文化を理解するうえで、BLとGLは欠かせません。
BLは男性同士、GLは女性同士の恋愛を中心に描く作品ジャンルです。タイではまとめて「Y Series」と呼ばれることもあります。
以前は特定のファン向けコンテンツという印象が強かったジャンルですが、現在はテレビ、ストリーミング、音楽、広告、ファッション、イベント、海外観光まで結びつく巨大産業へ成長しています。
SCB EICの推計を紹介したThe Nationによると、タイのYシリーズ・ジェンダーダイバーシティ関連コンテンツ市場は2025年に49億バーツを超える規模となり、年平均成長率は約17%。タイのエンターテインメント制作市場に占める割合も、2019年の0.7%から2025年には3.9%まで拡大したとされています。
2024年には、アジアで制作されたBL作品の55%以上、GL作品の約60%をタイが占めたとも報告されています。
BL・GLは「タイで人気のドラマ」という段階を越え、タイが海外へ輸出する代表的なエンターテインメント産業の一つになっています。
ドラマが終わってもビジネスは終わらない
BL・GLの特徴は、作品を見て終わりではないことです。
俳優やペアにファンがつき、その後も、
・ファンミーティング
・コンサート
・グッズ
・広告
・ブランドアンバサダー
・写真集
・SNSライブ
・海外イベント
・ロケ地巡り
へとファン活動が続きます。
つまり「作品」がファンダムの入口になり、その後に長い経済圏が形成されます。
【推し活・ファンダム】見るだけではなく「参加する」
日本でも「推し活」は一般的になりましたが、タイのファンダム文化も非常に活発です。
タイではファン自身が、
・誕生日広告を出す
・駅や商業施設に応援広告を出す
・イベントでサポート企画を行う
・撮影現場へFood Supportを送る
・ハッシュタグを使ってSNSトレンド入りを狙う
・商品購入でブランドキャンペーンを支援する
など、かなり積極的に活動します。
T-Pop、K-Pop、BL・GLはジャンルが違っても、こうしたファンダムの仕組みを共有しています。
「人気」は再生回数だけでは測れない
アーティストにとって重要なのは、単にフォロワーが多いことではありません。
実際に動くファンがどれだけいるかが大きな価値になります。
SCB EICも、ストリーミングだけでは収益が限られるため、T-Pop産業では高い購買力と忠誠心を持つSuperfanが重要だと分析しています。
ファンダムはコンサート、イベント、広告、Food Support、ホテル、飲食、交通、観光にまで波及します。
【ライブコマース】「見る」と「買う」の境界がなくなる
TikTokの影響を最も分かりやすく感じるのがライブコマースです。
タイでは、インフルエンサーや販売者がライブ配信をしながら商品を紹介し、視聴者がそのまま購入するスタイルが定着しています。
ショッピング番組とECサイトとSNSが、一つのスマートフォン画面に入ったような感覚です。
政府もTikTok Live Commerceを支援
タイ工業省によると、SME D BankとTikTokが実施したTikTok Live Commerce EXPO 2025では、
・400商品以上が参加
・参加企業の売上合計約3億200万バーツ
・2,200店舗以上がTikTok Shopへ参入
・経済効果約7億8,900万バーツ
を生み出したとされています。
この結果を受け、2026年にもTikTok Live Commerce EXPOが継続開催されました。
これはタイのライブコマース市場全体の規模ではありませんが、「ライブで売る」という行為が政府のSME支援策になるほど一般化していることを示す例です。
2026年のタイでは、SNSは「広告を見る場所」ではなく、商品を発見し、レビューを確認し、配信者を信頼し、その場で買う場所へ変わっています。
日本と比べると何が違う?
日本とタイの若者文化には共通点も多くあります。
TikTok、Instagram、LINE、K-Pop、推し活、カフェなど、使っているサービスや好きなもの自体は大きく違わない場合もあります。
違いが見えやすいのは、それぞれの距離の近さです。
SNSと買い物の距離が近い
タイでは動画コンテンツからTikTok Shop、ライブ配信、購入までが非常に短い導線でつながっています。
アーティストとブランドの距離が近い
好きな俳優や歌手がアンバサダーになった商品をファンダム全体で応援する文化が強く、広告キャンペーンそのものがファン活動になることがあります。
オンラインとリアルの距離が近い
SNSで見つけたカフェへ行く、推しのイベントへ行く、ファンミーティングのために旅行するなど、オンライン上の興味がリアルな行動へつながりやすいのも特徴です。
2026年のタイ若者文化を一言で表すなら「参加型」
2026年のタイの若者は、コンテンツを一方的に消費するだけではありません。
TikTokではコメントし、ライブに参加し、Instagramでは共有し、好きなアーティストを応援し、カフェでは自分のコミュニティを見つけます。
T-Pop、K-Pop、BL・GL、カフェ、ライブコマースは、一見するとまったく別の流行です。
しかし、その中心にある行動はかなり共通しています。
「好きなものを見つける」
「誰かと共有する」
「コミュニティに参加する」
「実際にお金や時間を使って応援する」
という流れです。
「何が流行っているか」だけでなく、「タイの若者がどう参加しているか」を見ると、2026年のタイ社会がぐっと分かりやすくなります。
タイ人の友人やTOMOのキャストと話す機会があれば、
「最近TikTokで何を見る?」
「好きなT-Popアーティストは?」
「K-PopとT-Pop、どっちをよく聴く?」
「最近行ったカフェは?」
「BLやGLを見る?」
「推しはいる?」
と聞いてみると、ニュースや観光ガイドだけでは分からない「今のタイ」が見えてくるはずです。


よくある質問
2026年、タイの若者に一番人気のSNSは何ですか?
単純に一つだけを「一番」と決めるのは難しく、用途によって異なります。TikTokは動画・商品・店などを発見する場所として強く、Instagramは自己表現やアーティストのフォロー、LINEは日常の連絡や店舗とのコミュニケーションに広く使われています。特にGen ZではTikTokなどの動画レビューが購入前の情報源として大きな影響を持っています。
タイではT-PopとK-Popのどちらが人気ですか?
K-Popは現在もタイで非常に強い人気がありますが、T-Popも急速に成長しています。両者は単純な競合というより、K-Popを含むアジアのアイドル文化やファンダム文化が定着したタイで、T-Popという自国発の音楽産業も拡大していると考えると分かりやすいでしょう。
タイでBLやGLが人気なのはなぜですか?
作品数や制作会社が多く、俳優のマネジメント、SNS、ファンミーティング、音楽、広告などを組み合わせた大きなエンターテインメント産業が形成されていることが理由の一つです。海外配信もしやすく、タイのBL・GL作品はアジアだけでなく中南米や欧州にもファンを広げています。
タイの若者は本当にカフェによく行くのですか?
カフェホッピングはタイの都市部、特にバンコクのGen Zや若い世代に定着したライフスタイルの一つです。2026年に発表されたGen Zの研究でも、新しい体験、社会的なつながり、FOMO、自分のイメージとの一致などがカフェ利用の満足度に影響していることが示されています。
タイの「推し活」は日本と何が違いますか?
共通点は多いですが、タイではファンダムが広告、Food Support、ブランドキャンペーン、ファンミーティング、SNSトレンド、旅行など幅広い活動に参加するケースが目立ちます。作品や音楽を視聴するだけではなく、ファン自身がコミュニティの一員として推しの活動を支える文化が強いことが特徴です。
